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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2022年6月29日(水)

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知事記者会見

2022年6月29日(水)


知事発表項目(県立美術館企画展「兵馬俑と古代中国」、新型コロナウイルス感染症関連、熱海市伊豆山土石流災害から1年)
知事発表項目(リニア中央新幹線静岡工区に係る動き、令和4年度「バイ・山の洲」物産展の初開催)
発表項目質問(逢初川土石流災害、リニア中央新幹線)
発表項目質問(リニア中央新幹線)
発表項目質問(リニア中央新幹線)
幹事社質問(参議院議員選挙)
一般質問(参議院議員選挙、補佐官人事、節電時の熱中症対策)

知事発表項目(県立美術館企画展「兵馬俑と古代中国」、新型コロナウイルス感染症関連、熱海市伊豆山土石流災害から1年)

(知事)

よろしく願いします。

今日のお花、この星型の形をしているのはペンタスというそうです。

それから、この白と紫の花はアンゲロニアといいまして、今回の、この寄せ植えは、県立藤枝北高等学校、園芸科学系列の生徒さんが作成してくださったものだということでご紹介を申し上げます。通常これは本館の2階正面玄関に展示しておりますけれども、今日はこちらに持ってきていただきました。藤枝北高等学校の園芸科系列の生徒さん、どうもありがとうございます。

さて今回の発表項目ですが、まず最初にですね、現在県立美術館で企画展として行われている「兵馬俑と古代中国展」でございます。画面にございますように、これは6月の18日の土曜日から8月の28日日曜日まで行われているものでございます。

月曜休館ですけれども、これはですね、一見の価値があるというふうに思います。

どんなものか、これは兵隊さんですね、これも兵隊さんですが、こういう形で、この陝西省の、長安より少し南のところにですね、1970年代にこれが見つかりまして、それが日本に今展示されている。しかも静岡でやってられるっていうのは、誠にもってありがたいことでですね。もう1つありますか。

これが戦争の服を着た将軍の、等身大の。ご案内のようにですね、これもう何千体とあるんですけれども、全て顔・形が違うんですよ。

そして、馬も騎馬でございますから、他にもあるわけですが、これがですね、秦の前の時代から、秦の時代になる過程で等身大になります。

それから漢の時代に入りまして、だんだんだんだん小さくなりまして、そしてもう唐の時代になりますと、唐三彩などと言われるようにですね、もうほとんど日本の埴輪とも変わらないような、もちろん、色が付けられてますけれども、そういうものになってきます。ですからなぜですね、この秦の時代にだけ、この等身大の、この俑ですね、兵馬俑が作られたのかというのは謎です。

鶴間先生が講義されたそうですけれども、それによって全部解明されたとは到底言えないと。

この1つ言われてるのは、何て言いますか、もちろん秦の始皇帝の強大な権力があったということは鶴間先生も言われてるんですけども、ギリシャの影響があるということですね。

ギリシャの、このアレクサンダー大王、マケドニアの大王が、B.C.4世紀に東方に遠征いたしまして、そうした中で石工集団、石の工の集団ですね、こうした人たちを連れてきたということで、ガンダーラで、それがいわゆるガンダーラ美術を生むわけですけれども、それにとどまらずですね、その影響があるんじゃないかという議論があります。小説も書かれておりまして、『バレンシア』という小説は、秦の始皇帝の血にですね、アレクサンダー大王の血が流れていると、そういうことで、ギリシャ文化、つまり等身大の神像、神の像を作るというのが、多神教のギリシャの彫刻の特徴であります。それをローマも継承するわけでありますけれども、同じようにですね、この秦の始皇帝もそういう血を引き継いでいるということから、これを作ったのだと。これを兵器、戦争にも使ったという、そういうこれは仮説もあるぐらいであります。ですからこれはですね、これを実際にご覧になって、時代が下りますと、言ってみれば、様式化されて同じような顔してるとか同じような馬になるわけですが、1頭1頭、1体1体ですね、全部違うんですね。

そんなにたくさん今回は持ってこられてません。けれども、それを見るだけでもですね、特徴は十分にわかるということでございまして、ぜひ見学に行かれると、冷房も効いてると思いますので少し涼しいんじゃないかと思うんですが。そういうことでご紹介を申し上げるものであります。

私自身はこの間見に行きまして、大変感銘を受けました。

僕自身は陝西省の、この兵馬俑自体もですね、昔見たことがありますけれども、本当に驚きましたが、ぜひですね、なかなか現場まで行くことができないので。今回珍しくですね、京都と名古屋と東京と、そして静岡だけにしか展示されないということですので、この機会を逃されることのないようにと思って、ご紹介する次第であります。

さて2つ目はですね、新型コロナウイルス感染症関連でありますけれども、ここ数日、本県でも厳しい暑さが続いていますが、5月末にマスク着用が不要な場合の目安をお示しいたしました。

屋外では、近くで会話がない限りマスクを外していただいて、熱中症に十分御注意いただきたいと思います。

さて、ここに画面出ておりますけれども、6月22日の1,520人(正しくは、「1週間の新規感染者の総数は6月22日の1,520人」)を底に今度は増加に転じておりまして、それから1週間経ちました6月28日時点で、1,871人と。したがって350人あまりのですね、増加になってるというわけです。

県民の皆様には引き続き、3回目4回目のワクチンの接種、また基本的な感染症防止対策に取り組んでください。

もう1つ図があると思いますが、これはですね、今日こちらに来ております、

後藤参事が作ってくれたものでありますけれども、これは大規模接種会場でノババックス社製のワクチンの接種をした方にアンケート調査を行った、その結果でございます。

3回目にはノババックスワクチンを接種した場合、3回目にファイザーやモデルナを接種した場合と比べて副反応が少ないという傾向にあることが明らかになっています。

2回目接種の副反応が辛くて、3回目の接種を控えていた方は、ぜひノババックスの接種をご検討くださればと思います。3か所の県大規模接種会場に加えまして、各市町におきましても、ノババックスワクチンの接種会場が設けられております。感染者数が増加傾向にあるために、3回目接種がお済みでない方はお近くの接種会場で、ご活用いただきたいと思います。

この日、この表をどう見たらいいかってことでですね、今日後藤参事が来てますので、補足の説明お願いします。

(後藤参事)

皆さんこんにちは。健康福祉部の後藤でございます。

いつもご報道ありがとうございます。これは昨日の朝の時点で、県の大規模接種会場で、1回目2回目はモデルナかファイザーを打った方が、3回目に打った場合ですね、緑の棒が4本立っていますが、それが3回目のノババックスを打った後の副反応の頻度を示しています。

青と赤につきましては、どちらも順天堂大学さんが、国のワクチン分科会、副反応対策部会(正しくは、「検討部会」)でお示ししていただいているデータを、お借りしたものでございますが、1回目2回目ファイザーかモデルナを打って、青は3回目ファイザーを打った方、赤は3回目モデルナ、私もそうですけども、打った方の熱、怠さ、頭痛接種部位に挿した部分の痛みの頻度を示しています。

緑のノババックスはですね、3回目にファイザーやモデルナを打った方よりも、大幅にですね、各4つの主な副反応の頻度が下がっておりますし、熱が出た方、85人中8人しかいらっしゃらないんですけども、そのうち半分以上の5人の方は7度台、7度5分から7度9分の微熱、3人のみが8度以上の発熱ということもわかっておりますので、2回目の副反応が、モデルナかファイザーで大変きつかった方ですね、きつかった方で、3回目を躊躇、ためらっていらっしゃる方、今感染者が増えてきておりますので、2回目からもう半年以上経ってる方も多いと思います。

そうした場合は、感染予防、発症予防効果はほぼなくなってきていますので、ぜひ3回目接種の検討をお願いしたいと思っております。

以上でございます。

(知事)

ということでございますので、ノババックスの接種をお願いしたいと存じます。

それでは続きまして熱海市伊豆山土石流災害から1年経ちました。熱海市では来る7月3日日曜日に追悼式が行われます。私も出席をいたします。

改めて、犠牲になられました27名の方々に哀悼の意を表するものであります。

行方のわからない方、1名の早期発見を願っているものでありますが、捜索を続けてくださっている警察の皆様には、幾重にも敬意を表したいと思います。

なるべく早く太田さんが見つかりますように、祈っております。梅雨明けましたけれども、今後も10月くらいまでは、急な大雨であるとか、台風による被害、水害ですね、今北海道で水害が生じておりますけれども、こうした土砂災害が懸念されます。家屋の浸水や損壊といった物的被害が発生するおそれがある一方、人的被害は的確な避難行動によって防ぐことができます。

まずは自宅周辺のハザードマップをご確認ください。

どのような危険があって、どこへ避難するのが適切か、日頃から十分に認識をしてくださることが大切です。

また避難を始めるタイミングも重要でして、気象庁が警報を発する時とか、あるいは市町が避難情報を発する、発令するときとか、こうしたときに注意をいたしまして、判断基準としていただければと思います。

災害はいつ来るかわかりません。

他人事ではありませんで、常に自分が被災するかもしれないという意識を持って、夏から秋にかけての大雨シーズンに備えてくださるようにお願いをいたします。




知事発表項目(リニア中央新幹線静岡工区に係る動き、令和4年度「バイ・山の洲」物産展の初開催)

(知事)

続きまして話題が変わりましてリニア中央新幹線静岡工区に関わる動きであります。2つの発表事項がございます。

1つは私が6月6日付けで国土交通大臣にあてて要請いたしました、リニア中央新幹線の路線決定過程における、巨摩山地を回避して、南アルプスを回避しないという、この過程が不透明であるから、これを合理的にご説明くださいという。そうして待っておったんですけれども、先週末24日に返事が来ました。私は国交大臣にお手紙差し上げたんですけれども、上原鉄道局長から、難波静岡県中央新幹線対策本部長宛の回答となっております。確認結果はどうだったんですかということだったんですが、これも公表されておりません。回答は皆様方のお手元にあるかと思いますけれども、いかがですか、配られてますか。

配られてますか。

ありがとうございました。回答ご覧なりますとですね、概略ルートの選定について事実関係が説明されているだけと言っていいというふうに思います。そしてこの、回答の1と2にわかれてますけれども、1の2つ目のパラグラフですね。

南アルプスルートが採択された理由は、同ルートが他のルートと比較して環境への影響が小さいからではなく、つまり大きいかもしれない。

しかし自然環境の保全の観点から、いずれかのルートを優位付け、又は排除できるものではないとの見解を前提に、なんというわかりにくい文章でしょうか。

経済性、速達性といった様々な観点を総合的に勘案した結果ですと。一言で言うとですね、環境への影響が大きかろうと小さかろうと関係なしに、経済性、速達性という観点から、勘案して選んだと、こう言っているわけですね。驚きました。

答申の段階で環境への影響を軽視していると、自ら認めた、そういう回答になっております。

それからですね、こちらが、この巨摩山地の南アルプスの取り扱いの違いについて言ったことにつきまして、これはですね、交通政策審議会答申では、環境の保全については、今後環境面で配慮すべき事項を踏まえた上で、環境保全のための適切な措置を実施することというのが、具体的なルート選定の条件になってるんですが、これに答えておりません。しかもですね、この回答によりますと、この2つ目の、2ページのところのですね、上から2つ目のところにありますけれども、3,000m級の稜線の中で、土被りをできる限り小さくできる荒川岳、塩見岳の間を通過するという観点から選んだって言ってるわけですね。

しかしこの土被りは1,500m(正しくは、「1,400m」)あるわけですから、ですからですね、こうしたことについて、環境保全のための適切な措置を実施してるかどうかということに対して、土被りだけで選定したと、そういう回答になっております。

いただいた回答では、不透明性を解消できたとは到底言えません。

改めてここを交通大臣に正面からご回答いただきたいと。

それからですね、これは環境省に対して泥塗ったといいますか、軽視した、無視したというか、非常に失礼な態度をとられていると。環境大臣意見というのをどう考えてらっしゃるのかと。今回生態系に関わる議論が、今、国交省で行われてますけれども、環境省はオブザーバーとして参加してるわけですけれども、ここでですね、こうした、環境省軽視のあるいは環境軽視の議論がまかり通って、それを今の鉄道局長がしゃあしゃあと書いてよこしているという状況でございますので、環境省としてはですね、しっかりとこの生態系について、南アルプスはいわゆるユネスコエコパークにも関わるということで、それも環境大臣意見にしっかり書き込まれてるわけですね。そうした世界の共有財産でもありますから、ここでですね、自らが軽視されているっていうことをしっかり自覚して、環境省として、どういう態度をとられるのか注目したいと存じますし、こういう回答に対して、環境省がどう考えてらっしゃるのかということについても聞きたいと、いうふうに思います。

もう1つはですね、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会に対しまして6月2日に再申請をいたしました。そうすると6月27日付けで、事務局の愛知県都市交通局長から、本県のくらし・環境部長宛に返事が届きました。

それによりますと賛同する意見があった一方、改めて意向確認したいという意見が複数だったので、2つのことを確認したいと。現行ルートでの整備を前提にスピード感を持って静岡県内の課題解決に向けた取り組みを進めること。

2つ目は、品川名古屋間の2027年開業、大阪までの全線開業2037年に目指すとの立場を共有すると。2つであるとありますので、文字通り我々はこれを前提にして、国交大臣意見あるいは環境大臣意見、これを踏まえながらJR東海と、この全面公開をですね、しながら、専門家を通して議論をしてきているわけでございまして、そういうわけですからこれを確認する返事をですね、くらし・環境部長(正しくは、「くらし・環境部長と交通基盤部長の連名」)の方から、向こうの事務局の方に差し上げたところであります。ただ1つだけ違うということが、付け足したものがありまして。

国と協力してっていうのをですね、我々、この、向こうの確認事項の中に、現行ルートでの整備を前提にスピード感を持って静岡県内のを課題解決に向けた取り組みを進めることとありましたけれども、これに一言加えまして、スピード感を持って静岡県内の課題解決に向けて、国と協力して取り組みを進めますということでですね、常に一体感を持ってやりたいと。今回のようにですね、中間報告が昨年の暮れに出て、半年以上ずっと引き延ばした形でですね、ようやく生態系に関わる議論をすると。誰が引き伸ばしてるんでしょうか。

国ですね。しかし国の関与をですね、しっかりやりたいというふうに、鉄道局が言ってきてそれでやってるわけですから。こういう遅延はですね、これから許されないというふうに思っているところであります。

国との協力、これをですね、踏まえて、その国は全体、つまり大阪から品川まで全部、何て言いますか、所管してるわけでございますので、そこにですね何が行われている、我々のとこで何かどういうことが問題なってるのかということをしっかりと連絡してもらうと。情報を共有してもらうという役割もありますので、我々は国と協力して、これを進めていくということであります。

以上がリニア絡みの話でございます。

それから令和4年度、最後はですね、「バイ・山の洲」物産展の初開催についてであります。

県は、利他と自利の精神で支え合う新しい消費スタイルを目指しまして、県民が県産品の購入、あるいは県内施設の利用による「バイ・シズオカ」、あるいは山梨県との連携による「バイ・ふじのくに」、そこに長野県、新潟県を加えた4県連携による「バイ・山の洲」に取り組んでいるところであります。

この度、7月6日の水曜日から7月11日の月曜までの6日間、「バイ・山の洲」物産展を静岡伊勢丹で初開催することとなりました。

今回の物産展は、静岡伊勢丹バイヤーの目利きによる選りすぐりの30事業者が出展をしてくださいます。

主な販売商品は、本県は桜えび、釜揚げしらす。山梨県からは、今が旬の桃、シャインマスカットと。長野県は人気のおやきであるとか、野沢菜、新潟県は有名な栃尾揚げや、鮭茶漬けなどが販売になるということであります。それから、また会場では各県の観光PRも行われる予定であります。

初日の7月6日には、私も含め、各県の代表者によるオープニング式典を実施いたしまして、4県のマスコットが勢ぞろいして、花を添えることになっております。

今後も生産と消費の好循環の創出のため、「バイ・山の洲」の取組を進めてまいりたいと思っております。

以上、私の方からの発表項目であります。




発表項目質問(逢初川土石流災害、リニア中央新幹線)

(記者)

幹事社のNHKと申します。よろしくお願いいたします。

まず知事の発表項目から大きく2点お尋ねいたします。

1つが熱海の土石流から1年というところで今後の県の対応についてお尋ねいたします。

明後日から新たな県の盛土条例が施行されて、規制の強化が期待される一方で、県民や事業者への周知、申請者の負荷も懸念されています。

新条例施行に当たって期待することと、また今後の課題をどう考え、どのように取り組んでいくか、考えを教えてください。

(知事)

はい。

この新たな盛土規制条例が7月1日から施行されますが、これはこれまでの届け出制から許可制といたしまして、盛土対策課で一元的に盛土の構造だけでなくて、盛土に使用する土砂の汚染状況をも厳正に審査することとしております。また、許可後におきましても、盛土対策課の職員が継続的に監視を行うこととしておりまして、不適正な盛土の発生を防止する仕組みは、大きく強化されるものと期待できます。

また新設いたします「盛り土110番」、これを通じた県民からの通報、業界団体などからの情報を得ながら、盛土対策課の職員と出先機関の兼務職員による監視で不適正な盛土の発生を早期に把握していこうと思っております。

その上で先週、盛土対策会議(正しくは、「盛土等対策会議」)を発足させました。これを活用いたしまして全庁的に、また市町、警察とも情報を共有して、迅速かつ的確に是正の指導を行いたいと思っております。

こうした取り組みによりまして条例による規制を実効性の高いものにしていきたいと、仕組みの整備とあわせまして、職員の意識改革も促進してまいりたい。

これは行政対応に関わる検証委員会で指摘されたことで、我々はそれを正面から受け止めております。

なお県民並びに事業者に条例の周知が行き届いていないという、そういうご指摘もいただいております。盛土を行おうとする事業者の負担が大幅に増えるんじゃないかという懸念もあるようでございますけれども、私どもといたしましては、昨年発生した熱海市の土石流災害のような災害を二度と起こさないために、県民の生命と財産を守り抜くという強い決意のもとに、条例を制定いたしました。この条例を厳格に運用することについて、県民の皆様のご理解を得たいと考えております。県民の方々、また事業者の方からいただいた意見に対しましては、丁寧に対応いたします。

また条例の解説などを県のホームページで周知することで、県民の皆様に条例の趣旨をご理解いただけるように努めてまいります。

(記者)

ありがとうございます。

あともう1点リニアの関係でお尋ねいたします。

先ほど知事がお示しされた建設期成同盟会の県の認識の中で、現行ルートの整備を前提にスピード感を持って取り組むというふうにありますけれども、今後具体的に国とどのように協力をするかということをお伺いしたいです。

というのは知事はかねてより先ほどもおっしゃってましたけれども、有識者会議の開催についても、国交省の対応の遅さ、足を引っ張っているなどとかねてよりずっと批判をしていらっしゃいますけれども、もしそうだったとしても、そのような一方的な姿勢で一体感を今後持って対応できるのかどうか、協力する具体的な方策、考え方を改めて教えてください。

(知事)

私どもの方は専門部会を2つ持ってますね。

1つは水資源でもう1つは生物生態系に関わるものでございます。ここで論点を明確にしながら、またうちのこの専門部会から3人の先生方がお入りになっておられますので、こちらの情報をつぶさに国の有識者会議の方にご紹介申し上げるということですね。

国の方としましては、47項目全部を議論すると約束されたわけですね。

全面公開でそれを行うということも約束されているわけでございます。ですから、まだ10項目もいってないところでありますから、なるべく早くやってくださいってこと、私は言ってみれば、尻を叩いてるといったところでございます。

特にかつて担当していた水島さん、それからもう1人、江口さんでしたか、お2人とも場所を離れてですね、今、上原さんという必ずしも鉄道畑の方でない方がやってらっしゃるのでですね、そういう意味で心配してます。しかし今回、人事異動がございまして、鉄道局のエースと言われたですね、水島さんが審議官として戻ってられましたのでですね、大いにですね、リーダーシップを発揮していただきたいというふうに思っておりまして、協力っていうのはですね、事態を明らかにすることなんです。JR東海が、この出してる資料について、しっかりとした指導を行うということですね。

それから国交大臣に対して、こちらの疑念を早く正確にしっかりと回答してもらわなければですね、両者の一体化ができません。ですから国と一体になって、県民の不安、懸念、これを解消するというのが実際の協力の中身なわけですね。

相手に対してよろしくお願いしますっていう、そういう態度をすることが協力ではありません。

ともかく県民の不安、また沿線都府県ですね、この方たちのご懸念もありますので、それを払拭するためにもですね、リーダーシップをしっかり発揮していただきたいと、こうしたことを言うのが、私はこの協力の形であるというふうに思っております。

(記者)

幹事社からは以上です。今回の発表項目について質問のある社はお願いいたします。




発表項目質問(リニア中央新幹線)

(記者)

テレビ静岡です。

リニアについて期成同盟会の質問状への返答で、現行ルートでの整備を前提にと記載されてますけれども、このような文言、記載されたということは今後一切ルート選定の疑義やルート変更に言及しないという理解でよろしいんでしょうか。

 

(知事)

そうですね。この現行のルートの中で、南アルプスのトンネル工事について不安とか懸念とかが表明されております。

それについて専門部会を2つ設置しましてやってきてるわけですね。ですから、このルートを前提にしてやってるわけであります。

 

(記者)

いや、ですので私が聞いたのは今後一切ルート変更への疑義ですとか、ルートを変えた方がいいとか、今まで知事が言ってるようなことは一切言わないという理解でよろしいんでしょうかということを聞いてます。

 

(知事)

そうですね。これはもう専門部会有識者会議の議論に任せるということであります。

 

(記者)

では有識者会議とか専門部会でルートを変えるというような話がなければ知事はそのような話は一切しないという理解でよろしいですか。

 

(知事)

これは昨年の6月のいわゆる知事選でですね、自民党のリニア中央新幹線の特別委員会のメンバーでありかつ、鉄道局を所管しておられた副大臣がですね、

 

(記者)

いや、岩井さんの意見はいいんです。岩井さんの意見はよくて、知事の意見を聞きたいんです。岩井さんがそうやって言ってたとかいうのは、あくまで事実でしかなくて、別に岩井さんが知事の思想に影響を及ぼしたわけでも何でもなくて、知事の意見を聞きたいんです、私達は。

 

(知事)

私どもはこの有識者会議の意見はですね、意見交換をしっかり見守っていきたいというふうに思っております。

 

(記者)

いやだからそれはわかってる。だから有識者会議とか県の専門部会がルート変更をすべきとかそういう話が出ない限り、知事はもうルート変更の話とか、ルート選定の疑義をしないということでいいのかってこと僕はずっと聞いてるんです。YESかNOかですよ。

 

(知事)

私はリーダーシップをとりません。

 

(記者)

じゃあ知事はそこら辺で有識者会議とか専門部会でルート変更の話が出なければ、自ら先導してルート変更とかルート選定と、疑義の話はしないということでいいですね。

 

(知事)

私が先導することはありません。

 

(記者)

わかりました。

 

(記者)

共同通信です。

今のお話を踏まえますと、この6日に国交省に送ったこのルート決定過程における疑義というのは、回答いただいたということですけど、これに関しては県はどのように対応していくんでしょうか。

 

(知事)

これは事実のですね、決定過程についての説明だけがあったので、疑義に対する回答になってないわけですね。しかもこれは環境について影響が小さいかどうかは関係なしに、合理的に速達的、速達性ですか、経済合理性によって選んだと言ってるわけでありまして、だからこの疑念に対して答えてらっしゃらないのでですね、疑念をぶつけるということであります。

 

(記者)

更に回答をまた求めるということですか。

 

(知事)

回答がなかったので回答を求めるということです。

 

(記者)

それはまた文書で求めて?

 

(知事)

もちろん文書で求めて、またそれを公開して皆様方にもお配りいたします。

 

(記者)

今ルート選定の疑義やルート変更については知事の方からは言及することはないというふうにおっしゃったと思うんですけれども、一方でこちらの文書では疑義があるっていうことを、さらに追求していくということで、そうするとこのルート選定の疑義の問題というのは、着地点としてどこに着地していくんでしょうか。

 

(知事)

それはもう国交省がですね、しっかりJR東海とまた平成24年(正しくは、「平成20年」)に出されたこの報告書、これ概要しか出てきてないわけですね。

平成24年(正しくは、「平成20年」)の報告書、これは巨摩山地と南アルプスについて、環境について報告したものです。

これを我々は持ってないですよ、平成25年のこの南アルプスに関わる環境に関わる様々な論点は知ってますけれども、こうしたものをですね、しっかり表に出していただいて、国交省として、環境にしっかり配慮した上でルートを決めなさいというふうに言ってるわけですから、それをどのように配慮されたのですかということはですね、環境省からオブザーバーとして出てらっしゃるのでお聞きしていただいて、全て表に出していただいて、そしてですね、そうしないと我々納得できないんじゃないでしょうか。

住民の人々は、納得できない不安や懸念は解消できないというふうに思っております。

 

(記者)

納得できないけれども、その現行ルートに関しては、それが前提で議論を進めていくということ?

 

(知事)

今現行ルートを前提にして全て議論をやってるわけですね。

南アルプストンネルルートってのは現行ルートです。

それに関わる地質水資源、あるいは生態系、これについて議論してるわけですから、それを前提にしなければこういう議論、専門部会、有識者会議ってのはありません。47項目ってのは全てこのルートを前提にして議論してるわけです。

 

(記者)

だけど選定には疑義があるのでそこは明らかにしてくださいよということ?

 

(知事)

そうですね。疑義があることはですね、これはもう国策ですから、国民の福祉厚生のために福利厚生のためにあるわけで、ですから全てこれを公にするべきものであると思います。

 

(記者)

納得する回答が得られるまで、やりとりは、これに関しては続けていくと。

 

(知事)

それだけ義務がJR東海にも、またそれを指導する義務が国交省鉄道局にあると思いますね、大臣閣下にはあると思いますし、環境省は、いわば、神経を逆なでされるようなことをここで述べられてるわけですから、環境大臣意見もですね、無視されてるんではないかと思うので、環境省としても、この件については、釈然としないところがあるんじゃないかと思います。釈然としないところが、やはり環境省としては釈然とするまでですね、しっかりとやりとりをしていただかねばならないと、そういう意味で環境省の意見を聞きたいと、先ほど申しました。

 

(記者)

これ全く国交省からの説明がもう納得いかないままだとしたら、やっぱりルートは今のまま認められないってことにはならない?

 

(知事)

これはこれとして、はっきりさせていただいて、今、生態系の議論をこれからどういうふうにするかってことで現地入りして調査をしたりですね、なさるということでございますから、それはそれとして47項目全て議論をするという約束のもとで、有識者会議が今開催中でありますから、これはこれとしてやってもらうということになります。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。

 

(記者)

中日新聞です。

今の共同さんのご質問は、納得を得られないなら、ルート変更というお考えになるんじゃないですかというご質問だったと思うんですけど。

 

(知事)

これはですね、我々は事業者じゃないんですね。全幹法、全国新幹線整備法に書かれてありますように、事業者がお考えになってることを、お決めになっていること、これが尊重されねばなりません。そのように法律に謳われていますから。それを指導するのは国交省ですからね、今環境省もこれからんでるわけです。

その2つの意見のもとに、この地元へのこの理解を求めるということでやってるわけで、今その中身を詰めてるわけですね。ですからあのこちらが、何て言いますか新幹線のルートをですね、どうするああするっていう、言えるような資格も、立場を責任も義務もありませんで、ですから私は申し上げてるように有識者会議でJR東海がそこに当事者としていらっしゃってですね、全面公開のもとで、疑念についてしっかりと答えられればですね、何にもこれ問題ないわけですよ。

 

(記者)

知事からは、ルート変更の議論というのはされないということでよろしいですよね。

 

(知事)

そういうことです。

 

(記者)

わかりました。

 

(幹事社)

ご質問ある方いらっしゃいますでしょうか。




発表項目質問(リニア中央新幹線)

(記者)

静岡朝日テレビです。先日JR東海の株主総会があったんですけれども、株主に取材してみるとインタビューした方の多くが、静岡県が工事を止めているという趣旨の話をしていまして、中には勘違いともとれるような発言もありました。

知事としては、県外に理解を求める静岡の立場を伝えるために改めて何をしていけばいいとお考えでしょうか。

 

(知事)

もう県の立場、一貫してます。

リニアがサービスを開始すればですね、既存の新幹線のサービスも変わりますのでこれは県民にとっていいということがあります。

だからリニアに対して反対はしてないわけですね。しかし一方で、このルートが決まった決定がですね。極めて短期間だったということがわかってきておりますしたがってそこで、どういうふうなこの資料が出されて、どういう決定がなされたということは、その県民の生命や財産や生産、生業に関わるものでございますから、ここは明らかになってないとですね、ならないということで、明らかにする義務がJR東海さんにあるわけですね。

だからそれを丁寧に住民の理解を得るようにしなさいということを、環境大臣も国交大臣もくぎを刺していらっしゃるので、それにのっとって我々はやってるということですね。

 

(記者)

静岡新聞と申します。

確認なんですが、このあいだ始まった生物多様性とか、生態系、議論する国土交通省の有識者会議、この場でルートの選定過程ですね、特に3キロ幅に絞られた過程についても議題にするべきだって、こういう意味でしょうか。

 

(知事)

違います。

本県の専門部会でですね、田代ダムの話が出てきましたね。

したがってこれ田代ダムの話は、専門部会で議論されればいいと。

同じようにですね、今回のルートに関しましては、専門部会で出てきた説明です。

そこで、その南アルプスのこの環境について、土被りが深いとか、地質が脆弱であるとか、突発湧水があるとか、内空がトンネルの形が変更、変形するとか、そういう資料が出されたわけですね。

それは平成25年に出されたってことがわかりましたので、いったいこれはどういうことですかということを聞いてるわけですね。

これはの専門部会の議論ができますけれども、これは国交大臣が交通政策審議会を踏まえて出されたものでありますから、私が国交大臣に対してこれを聞いたということでございます。

したがって国交大臣からの意見はですね、専門部会あるいはその有識者会議で議論されるのとまた違いますので、有識者会議は、どういう議論をするかってこともまだですね、決まらないままに発足しましたでしょ。

ですから今度なんていう先生でしたか立派な方がですね、座長になられましたので、一切のこの偏見を持たないで議論をやっていくというのをおっしゃっているのでですね、それに期待したいと思いますが、それに対してこれを議論してくれとかあれを議論してくれとか、ということは言いませんが、47項目、これは踏まえていただかなきゃならないとは思っております。

そこにルートのことは出ておりませんので。

 

(記者)

あくまでルートの選定過程に関する議論は、静岡県と国土交通省のやりとりの中で明らかにすべきだっていうことですか。

 

(知事)

そうですね。差し当たっては、そういう形で偶々専門部会で出てきた4月の下旬にJR東海で出された資料の中にですね、平成25年に出された環境、南アルプスの環境についての資料が孕まれていましたので、したがってそれ出してもらったわけですね。そうするとこれはもう、どえらい事が書かれてるってことになりまして、それで私は国交大臣に対しまして、この点について、なぜその巨摩山地と南アルプスとですね、差別化できたのかということを聞いてるわけです。

専門部会でそれを聞きたいとおっしゃってるじゃありませんから、そういう意見もあったようでありますけどね。

 

(記者)

4月28日、26日でしたっけ、に開かれたの水資源を議論する県の有識者会議の専門部会の方でそのルートの話になったと思うんですが、あれはその継続してルートの選定過程については、この水資源有識者会議、県の有識者会議の専門部会でも議論していくっていうことでいいんですか。

 

(知事)

おそらく水資源の方での議論はですね、田代ダムに関わることが中心になっていくんじゃないかと思います。

ただ、資料、5つか6つ出されたと思いますけども、そのうちの資料にですね、見逃し難い、見過ごしがたい資料が入ってました。それにうちのくらし・環境部、なかんずく、担当者がそれに気づきまして、そしてその資料の詳細を求めてそして、その詳細を見た結果ですね、平成23年にルートが決まったときの中身と、この齟齬が生じているということで、どうなっているんですかということ、我々の方で聞いてるわけですね、これは直接国交省の大臣に聞いてるわけです。

専門部会でもそれがひょっとして取り上げられるかもしれませんけど、専門部会の意見を私がリーダーシップをとってですね、それを誘導するってこと今までもしてませんし、これからもいたしません。有識者会議についても同じです。

 

(記者)

今の話で、なんか、くらし・環境部が4月ぐらいに、ものすごい発見したみたいな感じになってますけれども、この資料って、何年か前に、県がダンボール10箱分もらったときに入ってたと思うんですけれども、その話はどうなりましたか。

 

(知事)

そのとおりです。

 

(記者)

じゃ、なぜ、そのとき、気がつかなかった…。

 

(知事)

気がつかなかったんですね。

 

(記者)

じゃ、なんでですか、それ。

 

(知事)

わかりません。

 

(記者)

わからないじゃなくて、それの方が問題じゃないですか。

 

(知事)

膨大な資料でしたからね。それがそのときに一番の論点だったのかどうか、こともありますね。

ま、ですから、それは、見つけられなかったというのは問題ですが、JR東海さんの方も出したじゃないかと言われたんですが、もう一度、正確にしっかりと見たいということで、送っていただいたという、そういう経緯があります。

 

(記者)

そこへの反省はないんですか。

2年前に、ここに疑義があると、2年後に気づくのであれば、2020年の段階で、なぜ気が付けなかったのかという反省はないんですか、県としては。

 

(知事)

そうですね。気づかなかったのは反省すべきだと思います。はい。

 

(幹事社)

他ご質問ある方いらっしゃいますでしょうか。いらっしゃいませんか。




幹事社質問(参議院議員選挙)

(幹事社)

それでは、発表項目以外で幹事社から1点質問させていただきます。

参議院議員選挙が今月22日に公示され、県内では8人の立候補者が選挙戦を繰り広げています。今後、当面は国政選挙が行われない見込みの中で、今回の参議院選挙で期待することを教えてください。

また、公示後に知事が演説など応援に入った実績や、今後、入る予定があるかどうか、また、応援する特定の立候補者がいるかどうか、再度、教えてください。

 

(知事)

はい。あの後半の話ですけれども、応援に入った実績があるかどうか。ありません。応援に入る予定があるかどうか。ありません。それから、また、特定の候補者を応援するか。特定の候補者を応援をいたしません。

そして、今回の論点ですが、G7でも明らかになってますようにですね、1つは、何といいましても、円安で物価が高騰しているという、この経済政策ってのが、当然大きな論点になるでしょう。

それから、国防ですね。これは今回はウクライナへのロシア軍の侵略ということがありましたので、防衛。それからまた、コロナ禍というのが、今のG7の前提にあることでございますのでですね、防疫というのも、これは国防の1つとして。ただ、防災については、国土強靱化ということで、東日本大震災以降ですね、あるいは、この阪神淡路大震災以降ですね、相当、力をつけてきてると思いますけども。この防衛とか、この防疫ですね、こういう国防について、やはり、議員は議員候補者はですね、見識を求められているんではないかというふうに思います。それから、これとの関わりで、首都直下で地震が起こると、6,000人以上の人たちが犠牲になりかねないという報道がございました。

そしてまた、今、累積で、累計でですね、900万以上の人たちが、日本でCOVID-19に罹っているわけですけれども、一番多いのが、160万近い東京都民で。したがって、死者も多いわけですね。したがって、コロナ禍でですね、国土の分散化っていうことが問われてるわけです。したがって、デジタル田園都市国家構想というのが、それぞれ、どういう国家に、国家像になるのかっていうことも、これは、あの、論点ではないかと思いますね。

そしてまた、環境問題というのがあります。今、原発がですね、大量の大電力を供給できますけども、一方でウクライナの原発、原子力発電所が攻撃されたというようなこともあります。そうした中で、この原発再稼働というのをどうするかということも議論になるのではないかというふうに思います。

それから、今、防衛絡みではですね、この今、だいたい1%と、GDPの1%ぐらいっていうのをですね、それを2倍にしようという動きもありますので、当然、これはあの議論になるでしょう。防衛について、どのように考えるかということもありますけど、国防、安全保障についての考え方ですね。

それから、さらにですね、それとの関わりで、ひょっとすると、あの、憲法改正についてもですね、この国会では、いろいろ議論されておりますので、それについてどう思うかということも議論になるでしょう。

またさらに、本県特有の問題としてはですね、やはりこのリニアの問題、これは東京から大阪、これをどう結ぶかという話でありますので、ただに、この本県だけの問題ではありませんけれども、それだけにですね、どういう関心、観点を持ってるかということがあると思います。これで、大変関心のあることが出てきました。

これまで、自民党の公約はですね、私が知事選に出たときも、そうでしたけれども、基本的に大阪・東京間のリニアの全線開通促進するという、全線の実現の促進というのを繰り返し謳っていたわけですね。

ところが、今回の自民党公約を見ますとですね、こう書いてあるんですよ。品川名古屋間の早期開業と、その建設工事に伴う水資源と自然環境への影響の回避・軽減の両立を図ってまいりますと。こういうふうに自民党の公約にうたわれてます。これはですね、本県の主張してることと全く一緒ですね。リニアに反対してるわけじゃないと。

しかしながら、その、水資源、あるいは自然環境への影響、具体的には、大井川とか南アルプスの自然環境でありますけれども、それへの影響の回避・低減・軽減と。これについても議論してるわけですが、それを明確にですね、公約にうたったというのはですね、さすが責任与党だということでですね、私は、これを高く評価しているものであります。

ですから、ほかの自民党候補は、大井川の水を守るとおっしゃっているようでありますけれども、それぞれ、候補者がですね、自分の言葉でどのように語るかというのはですね、極めて関心のあるところであります。

以上です。

 

(幹事社)

ありがとうございました。

幹事社からは以上です。質問のある社さんお願いいたします。




一般質問(参議院議員選挙、補佐官人事、節電時の熱中症対策)

(記者)

中日新聞と申します。候補者の応援に関連して、前回の会見で、静岡市長選だったり、過去、候補を応援した際は、あの、マイクを、偶然、向けられてしまったといういきさつを話してらっしゃいましたけど、今回、もし、その、通りかかって、偶然、マイクを持たされてしまった場合は、どういう対応を取るおつもりでしょうか。

 

(知事)

はい。今、言いましたとおり、これは、もう一切、そういう応援はしないということなので、そういう場に出会わないようにですね、したいと思います。

まあ、偶然、出会うということもあるかもしれませんけども、即、そこを立ち去ってですね、そういう約束を守らないような事態に、陥らないようにしたいと思います。

 

(記者)

ただ、3年前とかも、立ち去ろうとは、したんじゃないんですか。不可抗力的な話だったっていう…。

 

(知事)

そうですね、1回だけね、そういうことがありました。

 

(記者)

だから、今回、あと10日ほど、10日余りありますけれども、その、向けられた場合は、ちゃんと、その、立ち去る勇気とか決意ってのは、あるんでしょうか。

 

(知事)

まず、そこに、新聞報道などではありがたいことに、いろいろと選挙に係る、政策がですね、報道されてますので、それを見るだけで十分だと。いちいち、いちいち、ま、ほとんどの人、存じ上げておりますのでね。知らない方もいらっしゃいますけれども。有力候補については存じ上げているので、わざわざ、今回は、聞きに行くに及ばないと思っております。

 

(記者)

チェックいただきありがとうございます。

 

(知事)

はい。

 

(幹事社)

ほか、ご質問のある社、いらっしゃいますでしょうか。

いらっしゃいませんか。

その他の質問ある方お願いいたします。

 

(記者)

読売新聞です。すいません、あの選挙の話で続きなんですけど、今、自民党の公約の話が出たんですが、もし、何かそれ以外の政党の公約で、知事、今、あるいは、あの県知事の立場でもいいですし、あの政治家個人の立場でも結構なんですけど、何か評価できる他党の公約とか、もし、あれば教えてください。なければ大丈夫です。

 

(知事)

特段ありませんが、特に、このリニアについては、革命的変化だなと思ってですね、本当に感心しました。

実際、このリニア中央新幹線の特別委員会で、2度ばかりですね、自民党のいわゆる有力議員の皆様方と、Webを通してですけれども、意見交換をすることができたわけですね。ですから、やっぱり責任政党として、やっぱ、これ大事だということを思ってらっしゃるんだろうな、というふうに思いましてね。これ、劇的な変化なのでですね、大変ありがたく思っております。

他のところではですね、そうですね。特段、これというのは、さしあたって思いは浮かびません。失礼しました。

(幹事社)

他ご質問ある方、いらっしゃいますでしょうか。

いらっしゃいませんかね。

 

(記者)

中日新聞です。

今回6月の補正予算案で、東郷対外関係補佐官の再任用案が取り下げられましたけれども、知事の所感をお聞かせください。

 

(知事)

立派な方なんですね。東京で在京の大使といつでも会って情報を手に入れることができるという、そういうぐらいの力のある人ってのは、いらっしゃいませんよ。そう簡単に、静岡県の中でですね。そら、そうとして。今回、東郷さんご自身が辞退するとおっしゃいましたのでね。これはしょうがないなというふうに思っています。

 

(記者)

余人を持って代え難い方なのに、しょうがないって諦められるんですか。

なんか、直接やりとりとかされたんですか。

 

(知事)

そうですね。

何しろ、予算は、静岡県民の公金ですからね、それを県議会の方でお認めにならないというふうなことであれば、仕方がないということですね。

議会のご決定を尊重するということです。

 

(記者)

他の方の検討だったり、その東郷さんと知事は、今回で、今回、直接やりとりされたんですか。

 

(知事)

地域外交の方でですね、いろんな状況をお知らせしてたと思います。

あるいは、ひょっとする人事の方でもやってたかもしれませんけども。私の方は東郷さんが辞退されましたということを報告を受けたということです。

 

(記者)

他、他の方は、考えたりはされなかったんですか。

 

(知事)

今、そんなすぐに浮かぶ人はいませんね。だいたい、静岡県を愛してですね、関心を持って、静岡県の起こってることを、いろいろな大使閣下に伝えたりですね、その方たちを県に紹介していただいたり、様々なこと、していただいたわけですけど、そういう人をすぐに見つけるなどというのは簡単ではありません。

はい。

 

(幹事社)

その他、ご質問のある方、いらっしゃいましょうか。

 

(知事)

どうぞ。

 

(幹事社)

幹事社としてじゃないんですけれども、1点だけNHKから質問させてください。

東京電力管内の電力需給ひっ迫注意報が今も継続してまして、県内でも富士市より東側の20の市町で冷房など適切に使用しながらの節電が求められていますけれども、あの、県内、今日も気温がかなり上がってまして、熱中症の危険なども懸念されております。改めて、県民の、マスク着用のときの注意点と少し似ているかもしれないんですけれども、節電時の熱中症対策について、訴え、あれば、お願いいたします。

 

(知事)

はい。

これは、これだけ暑いとですね、どうしても冷房やなんかを使わざるを得ないということでございますので、できる限り節電にご協力いただくと。28度(正しくは、「室温28度」)というのを守って(正しくは「目安に」)、冷房をすると。しかしながら、暑くって熱中症になったらいけませんのでですね、冷房を使われればいいと思いますけれども。

東京電力管内は特に厳しいようでございますから、今の5%、4%、3%と、こういう数字が挙げられておりますけれども、5%以下になった場合どうするか、4%になったらどうするかというような、その場合にそれぞれ警報とかですね、気象庁(正しくは、「経済産業省」)からの警告が入りますので、それに準じた形で、県としても広報に努めていきたいというふうに思っています。

 

(幹事社)

ありがとうございました。

以上で会見を終了させていただきます。

 

(知事)

ありがとうございました。




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